2014年10月4日土曜日

『絶対絶望少女』 感想とレビュー


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とりあえず本編をクリアしておまけ小説を読み終わったので感想やら思ったことを。
まだ攻略サイトとかは見てないので、見逃している設定などはあるかもしれませんが、ネタバレ注意!


全体として


こんなところかな、というのが正直なところです。ダンガンロンパ本編は 1 も 2 も神ゲーだと崇めていますが、これはスピンオフでアクションゲームということで、2 を買った時のように神ゲーの続編という期待はしていませんでした。そしてその期待度は概ね正しく、面白かったけど特筆するほどではないという感想です。

後半になるにつれてストーリーは面白くなってきて、最後の「壊す・壊さない」の選択肢ラッシュの演出とかはすごく良かったです。狛枝もファンサービス的な登場かと思ってましたが、旧作からキャラが破綻することなく上手く使われていました。こまるも可愛かったし、腐川もキャラが立ってたし、メインのキャラやストーリーは文句ありません。

一方で、胸糞悪くなるような絶望の世界、快適とは言いがたいゲームシステム(敵の攻撃の当たり判定がわかりにくい…)、物語との関係性がなく浮いた Monoc-man など、マイナス要素が大きかったのがちょっと辛かったです。
(ストーリー的な必然性のない謎解きってあまり好きじゃないです。ダンガンロンパ本編や逆転裁判のような、謎を解くこととストーリーの進行の結びつきが強いゲームは大好きなんですが。)

ダンガンロンパ本編は、閉塞環境、コロシアイ、オシオキ、自由時間を誰と過ごしてもストーリーが変わらないやるせなさといったマイナス要素を吹っ飛ばすだけの、ストーリーの引き込みやクスっと笑えるセリフ(「苗木クン、立ってますね…フラグが!」とか)があって、マイナス要素がプラス要素を引き立てるような感じだったんですが、今回のプラス要素はマイナス要素の増え方と比べるとちょっと物足りませんでした。

100点満点では75点、Amazon 的には星 3.5 くらいが自分の評価ですかね。


旧キャラ関係者の殺し方…


朝比奈弟も、不二咲父も、殺すにしてももう少し上手く使って欲しかったです。
「希望の先にある絶望」というのを印象付けようとしていたのだと思いますが…出会ってから死ぬまでの展開があまりに予想通り過ぎて、彼らの死によって得られたインパクトや緊張感よりも、旧キャラ好きだったので、できることなら救いがあって欲しかったなぁ、という残念感が強かったです。


希望の戦士


設定が重い、重いよー。
キャラクター的な魅力があるかないかはともかく、重すぎる過去は人気的には厳しいのではないかと。もっとめちゃくちゃにぶっ飛んだ性格になっていたら一周回って良かったのかもしれませんが、微妙にまともな面もあったり、結局生き残っているみたいだったりと、中途半端な感じは否めないです。


当たった予想


2代目江ノ島盾子候補はこまる

これは、多分そう予想していた人が多かったのでは。
「自分の力で頑張って進んできたと思った?残念、思惑通りでした!」という、メタルギアソリッド2的な展開。後半、モナカが「あなた達の子供が…」と言って苗木両親の死を仄めかしたり、こまるが会長の首を扱う辺りから、本気で2代目として覚醒するかと心配しましたが、そこまでは行かず、無事ハッピーエンドでめでたしめでたし。

モナカと他の希望の戦士の目的は別

これも多分予想していた人は多いでしょう。黒幕というのはそういうもの。


当たらなかった予想


十神クンは捕まったと見せかけて何か重要なことをしているはず

本当に捕まってただけだったよ!
(まだ何かを見落としていることを期待していますが果たして…)

霧切さんがどこかで(無線越しに)助けてくれる

朝比奈さんと合わせて音沙汰なし…。葉隠はおまけ小説に登場したのに…。設定上優秀なキャラクターは扱いが難しいということでしょうか。あまり活躍させてしまうと主人公ズが霞んでしまいますし。

シロクマは怪しいと見せかけて最後まで善良なキャラ(モノミ系)

もう一段階裏をとられて、怪しいと見せかけて善良なキャラと見せかけてやっぱり悪役、でしたね。「基地の人間は全員身内を殺されている」辺りから怪しい気がしていましたが…。ラスボスとは。


おまけ小説


2 の if と違い、これは正史扱いなんでしょうね。レオン…。とことん、普通の環境にいたら普通(?)のやつだったんだろうなぁ、という感じ。とりあえず面白かったです。



それでは、攻略サイトでも覗きに行きますかね。
いつまでも本編 3に期待。


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